瀬戸四方　蓋物　九朗作ヲ模ス　七十三翁　加藤春仙（2代作助）

寸法四方胴径 14.5㎝角蓋径15.0㎝高さ13.2㎝ 古い作品ですが、状態も良く美品です。 傷は見当たりません。作家の印あります。小振りで小人数の喰籠に、懐石道具としてお使いください。たたきの技法で4面を組上げた様に思います。名工が、名工平沢九朗を模された作品です。
平沢九朗江戸後期の尾張藩士。明和9年、只右衛門の子として生まれる。寛政3年、藩主・徳川宗睦の側小姓。退隠後は清水坂にあった小金ヶ谷養老園に移り、茶の湯、陶芸を本格的に開始。自邸には「今昔庵」「舊庵」の二席を持ち、有楽流の茶の湯を嗜み、平尾数也（尾張藩数奇屋頭）、松尾宗吾（松尾流五代）、小堀宗中（遠州流8世）、不蔵庵龍渓など、流派を超えた交遊が伝えられている。陶芸の才はすでに当時から評判が高かったようで、九朗が在世のときの茶会記（というよりも、九朗が客として参加している茶事）に、「水指瀬戸九朗作」の記述がある。瀬戸釉（鉄釉）以外にも、志野、織部黒、織部、黄瀬戸、唐津などの作品を制作している。
2代加藤作助春仙天保15年8月生。初代加藤作助の子。尾張(愛知県)の人。赤津窯分家加藤景元の8代をつぐ。茶器，酒器を製作。大正12年死去。80歳。名は景義。
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